中国経済時報の夏金彪記者:
「金九銀十」は自動車販売の最盛期のはずだったが、チップ不足や原材料価格の上昇などを受け、自動車メーカーの減産圧力が引き続き強まり、新車の供給が不足している。現在、人気車種が不足していること、車の価格が上昇していること、納期が延長されていることなどから、消費者の買い控えが生じ、末端市場の販売台数に影響を与えている。ただ、自動車販売台数が全体的に減少する一方で、新エネルギー車は高い伸びを維持している。
中国汽車工業協会(以下「中汽協」)が発表した最新の生産・販売データによると、9月の自動車生産・販売はそれぞれ207.7万台と206.7万台に達し、前年同期と比べてなお大幅な減少を示し、減少幅は17.9%と19.6%だった。
自動車の総販売台数は減少しているが、新エネルギー車はこの辺が好況だ。9月、中国国内の新エネルギー車の生産・販売台数はそれぞれ前年同期比1.5倍の35.3万台と35.7万台を達成し、新エネルギー車の生産・販売は引き続き過去記録を更新した。うち自動車製造の新勢力の活躍は目覚ましく、蔚来汽車、小鵬汽車の納車台数は1万台を突破し、その他の自動車製造の新勢力も増加幅が目立った。
今年1~2四半期、新エネルギー車の生産・販売台数はそれぞれ216.6万台、215.7万台を達成し、我が国の新エネルギー車の年間生産・販売台数は200万台を突破した。これはチップ不足が新エネルギー車の急成長を阻むことなく、むしろ従来のガソリン車への代替を加速させ、従来の自動車市場の新エネルギーへの転換をけん引したことを意味する。
昨年末以降、チップ不足が自動車業界を悩ませ続けている。自動車はずっとチップの重要な応用シーンであり、多くのチップ製品がエンジン、トランスミッション、シャシー、動力電池、駆動モーター及びスマートコネクテッドの重要電子部品などの分野で広く応用されている。自動車産業の電動化・スマート化の発展加速に伴い、自動車製品における自動車チップの重要性が高まり続けている。
業界関係者は、「自動車市場の需要回復に対する予断が不足している上、天災に見舞われるなどの要因でチップ工場が一時的に閉鎖されたため、チップ供給が急速に回復していない」との見方を示した。東南アジア各国では最近、新型コロナウイルスによる肺炎の感染が再び拡大し、部品供給や物流に影響が出ている。コア不足は再び世界の大手自動車メーカーの大規模な減産を引き起こし、今年下半期の世界の自動車供給に影響を与えている。
我が国は世界のより大きな自動車消費市場として、チップに対する需要が旺盛である。統計によると、2020年の我が国の自動車チップ市場は700億元以上で、うち輸入率は95%に達し、チップ市場は輸入に大きく依存している。今回の世界的なコア不足は我が国の自動車業界にも衝撃を与えた。
現在、国内の自動車メーカーは、主力車種の優先供給や減産・減配などの戦略でチップ不足に対応している。中国電気自動車百人会のデータによると、今年コア不足により生産を停止した自動車メーカーは15社に達した。うち第一汽車集団の1~7月のチップ問題の影響による生産台数は30万台だった。長安汽車はボッシュESP不足で上半期に13.4万台の減産、長城汽車は上半期、チップの影響で10%超の減産を実施。
中汽協の陳士華副秘書長は、「第4四半期のチップ供給見通しは第3四半期を上回ったが、チップ供給は依然として不足しており、来年下半期まで需給バランス状態に達しない見通しだ」との見方を示した。チップ不足のほか、電気料金の上昇や原材料価格の高止まりが企業のコスト圧力をさらに強めるとみられている。同協会は、今年第4四半期の生産・販売は依然として前年同期比マイナス成長となり、通年では年初に定めた4%のプラス成長に届かない可能性があると予想している。
チップ不足はすべての車種の生産に影響を及ぼすものの、自動車メーカーにとっては、販売が困難で政策支援が乏しいガソリン車に比べ、新エネ車はダブルポイント政策と地方補助金の支援を受けて、より多くの利益を得ることができ、自動車メーカーは新エネ車を優先生産車種とする動きが相次いでいる。
現在、チップ不足が続き、自動車市場が連続マイナス成長という大勢の中で、新エネルギー車は市場に逆らって上昇し、我が国自動車市場の主要成長極となっている。中汽協は、今年の我が国の新エネ車販売台数が300万台を突破する見込みだと予想している。
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